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第51回日本生物物理学会年会 男女共同参画・若手問題シンポジウム 参加報告岩手医科大学-研究者支援室設置準備委員会

10月28日から30日まで、京都国際会館で第51回日本生物物理学会の年会が行われました。

その中で行われた「男女共同参画・若手問題シンポジウム」に参加しましたので、ここにご報告いたします。

今回のテーマは、「博士号を取得して多様なキャリアパスを手に入れる」ということで、博士号を取得したら大学や研究機関に就職するという固定概念から離れ、一般企業に就職して活躍されている、3名の方々が、それぞれの経緯などをお話されました。貴重なお話を聞くことが出来ました。最初の方は、大学で博士課程に進学し、博士号の取得を目指した研究活動と並行して、一般企業への就職活動を行い、新卒として採用された方でした。企業内での研究開発においても、博士号取得のためのスキルはとても役に立つとこのことでした。おそらく、今後博士号取得者のキャリア形成の最も標準的な形になるのではないかと思いました。

2人目は、4年制薬学部で修士課程まで進学されたあと、2年間の薬局薬剤師を経験され、その後公的研究機関に就職し、業務の傍ら出身研究室で博士号を取得された方でした。薬学部卒ということで、本学の卒業生にも当てはまるキャリア形成の一つの形ではないかと思いました。公的研究機関での業務内容と博士号取得の時の研究テーマが近いということがポイントだということでした。現在はアカデミアに移り、出身大学とは別の大学の教員をなされています。

3人目の方は、修士終了後、製薬会社に勤務され、会社に籍をおいたまま「内地留学」という形で大学で博士号取得のための研究活動をされている方でした。あくまでも会社の社員であるから、自分の興味だけではなく会社の利益になるような研究テーマにすることが重要とのことでした。

皆さんの貴重な話を聞いて、確かに多様なキャリアパスがあることが分かりました。博士号の研究テーマの選び方、取得する時期などが異なりましたが、博士号(そのものではなく)取得のさいに必要なスキルは必ず企業で役に立つということは、皆さんが共通して強調されていました。本学の場合、医療系(医歯薬)ということで純粋な理工系とは異なるキャリアパスがあるのではと思います。本学でも同様のシンポジウムを企画する意味があるのではないかと思います。

 

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