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第2回 岩手医科大学 研究者支援講演会 報告岩手医科大学-研究者支援室設置準備委員会

参加した委員からの報告です。

 

  • 小児科学講座 佐々木美香:
 東邦大学は以前から、男女参画共同研究者支援の取り組みの先端を歩む大学です。今回その中核である同大学産婦人科准教授 片桐由起子先生お迎えしご講演を拝聴しました。期待していた通り、素晴らしいご講演で、着手した経緯からその取り組みの評価、さらにその問題点を拾い上げ解決策を練っていくという手法に感動しました。
 ともすれば、視点が子育て中の女性研究者のみの支援(優遇?)になりがちですが、支える同僚たちに配慮した就業制度、それを男性や両親の介護を行う研究者に拡げたり、研究者という枠を病院全体に拡げ人数を確保し病児保育の運営を行うなど、非常にバランスの取れた現実的な取り組みだと感じました。
 今回、この企画を通じ、本学のキャンパスの離れた薬学、基礎医学、歯学部の先生方と打ち合わせなどで交流を持てたことは非常に意義のあることと思っています。
 
  • 生体防御学講座 大橋綾子:
 昨日は、片桐先生という素晴らしい講師をお迎えできて、とてもよい勉強になりました。佐々木先生はじめ企画の先生方、事務の方々もどうもありがとうございました。病院での女性医師支援活動についてのお話がメインでしたが、はっきりとした大学の方針に基づき、具体的な方策が実施されていることに大変感銘を受けました。
 東邦大学には、帝国女子医専の伝統や猿橋勝子先生に始まる理専(理学部)の伝統を引き継いで、研究すること(研究者)へのリスペクトに満ちた校風が根底にある、と感じました。医師に限らず、研究に携わる医療スタッフには研究者としての支援を行うなど、魅力的な職場環境を作るための戦略は、これから益々の発展を目指す本学でも大いに参考にさせていただけるものと思いました。
 
  • 共通教育センター 東尾 浩典:
 昨日の講演会へ向けて小生は何もできませんでしたが、佐々木先生をはじめ準備に奔走された先生方・事務の方々、ありがとうございました。小生も何か貢献しなくては、という衝動に駆られた素晴らしい講演でした。
 
  • 分子細胞薬理学講座 斉藤麻希:
 東邦大学では、学部学生のうちから男女共同参画(ダイヴァーシティ)に関する講義が受けられる等、色々なことが進んでいると感じました。また、医療スタッフでも研究に携われば「研究者」と見なす制度をつくるなどして、極力、研究者と医療スタッフの支援を同等に進めていこうとしている姿勢が伺えました。薬学部もいよいよ初めて卒業生を輩出しますが、そのうち何名もが本学附属病院薬剤部に就職します。医療に従事しながら、様々な研究に関わる者も現れるでしょう。彼らが永く勤めたくなるような、よその病院・薬局に就職した卒業生もが帰って来たくなるような環境整備のお役に立てればと思っております。
 働きやすい職場作りは、優秀な人材を呼び、大学・病院としてもさらなる信頼を得ることに繋がると確信しています。改めて昨年度お招きした渥美先生の「WLB や男女共同参画を含むダイヴァーシティは、大学や病院にとって単なるコストではない。むしろ中長期的に返ってくるハイリターン投資である」の言葉を思い出した次第です。
 

コメント1件

  1. 片桐先生の講演は歴史があり、看護系大学院を含む多くの学部を擁する大学ならではの率先的な試みと拝察しました。会終了後、片桐先生を囲んでの懇親会にも理事長・学長先生を始め、事務局長もおいでになるなど、管理職の理解が得られた特筆すべき講演会だったと存じます。

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