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日本蛋白質科学会 男女共同参画ワークショップ 参加報告岩手医科大学-研究者支援室設置準備委員会

日本蛋白質科学会 男女共同参画ワークショップ 参加報告

日時:6月13日(木) 12:15~13:15

会場:鳥取市とりぎん文化会館(第13回日本蛋白質科学会年会)

第1部:「しなやかに したたかに 輝いて ~女性研究者にとってのワークライフバランスとは~」

講演者:星川淑子氏(鳥取大学男女共同参画推進室

第2部:「博士のキャリアを考える ~博士のキャリアの現状と大学院でのキャリア支援の必要性」

講演者:関さと子氏(テンプスタッフ株式会社

 

日本蛋白質科学会の年会開催中に行われた上記ワークショップへ参加した。ワークショップは2部構成で行われ、前半は講演者ご自身の経験を踏まえた女性研究者のワークライフバランスの話、後半はテンプスタッフ株式会社による博士卒やポスドク経験者などの企業への就職支援の話であった。ここで、個人的な感想をご報告したい。

まず第1部の星川先生の話では、女性研究者向けに話されていたが内容としては男性研究者にも当てはまる部分が多く、共感して話を聞くことができた。仕事、結婚、子育てに関してそれぞれ話があったが、その中で強く印象に残ったことは、仕事に関しては「専門にこだわらず職を得ることが重要」という話であった。また、子育てに関しては「使えるサービスは使いまくる」(言葉が不正確かもしれません。すみません。)という話であった。ここでいうサービスとは、保育園などは言うまでもなく、非施設型病児保育、子育てタクシー、夕食持ち帰りサービスなどが紹介されていた。鳥取はこういった取り組みに積極的なようで、例えば非施設型病児保育は、子供が病気の時に自宅に専門の保育士(看護師?)が来て見てくれるというもので、1時間525円という安さに驚いた。また、夕食持ち帰りサービスは、夕方に職場、もしくは自宅に調理された料理や食材を届けてくれるサービスで、離乳食などの子供向けメニューもあるとのことであった。このサービスは子育て中の方だけでなく、単身赴任中の方にも人気のサービスだそうである。これら環境、サービスは完ぺきではないが、徐々に良くなっているという星川先生の話が印象的であった。

第2部の博士のキャリアの話では、最近の博士進学者の減少から博士学生の意識の変化(最初から企業就職を考えている)などの説明があり、そのうえで学生、ポスドク側と企業側の意識のギャップなど、非常に興味深い話であった。特に博士学生が専門、研究にこだわりすぎて職を得るチャンスを逃している話は、第1部の内容と通じるところがあり、非常に考えさせられた。

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