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ロールモデル5:毛塚 雄一郎 先生(薬学部)岩手医科大学-研究者支援室設置準備委員会

<毛塚 雄一郎(けづか ゆういちろう):薬学部 薬科学講座 構造生物薬学分野 助教>

 

プロフィール

・出身地 東京都狛江市

・1997年 東京工業高等専門学校 電気工学科 卒業

・1999年 長岡技術科学大学 工学部 生物機能工学課程 卒業

・2001年 長岡技術科学大学大学院 工学研究科 生物機能工学専攻 修士課程 修了

・2001年 日研化学株式会社 大宮工場 品質管理課 技師

・2003年 長岡技術科学大学 工学部 産学官連携研究員

・2006年 学位取得 博士(工学) 長岡技術科学大学

・2007年 岩手医科大学 薬学部 助手

・2009年 同 助教

 

研究活動(詳しくはこちらをご覧下さい)

<主要な研究テーマ>

・歯周病に関与する酵素の構造機能解析と阻害剤の開発

 

<代表的な研究業績>

◯学術論文

1.Yoshida, Y., Sato, M., Nonaka, T., Hasegawa, Y., and Kezuka, Y. Characterization of the phosphotransacetylase-acetate kinase pathway for ATP production in Porphyromonas gingivalis. J. Oral Microbiol. 11, 1588086 (2019) [PubMed]

2.Kezuka, Y. (corresponding author), Ishida, T., Yoshida, Y., and Nonaka, T. Structural insights into the catalytic mechanism of cysteine (hydroxyl) lyase from the hydrogen-sulfide producing oral pathogen, Fusobacterium nucleatum. Biochem. J. 475, 733-748 (2018) [PubMed]

3.Yoshida, Y., Sato, M., Kezuka, Y., Hasegawa, Y., Nagano, K., Takebe, J. and Yoshimura, F. Acyl-CoA reductase PGN_0723 utilizes succinyl-CoA to generate succinate semialdehyde in a butyrate-producing pathway of Porphyromonas gingivalis. Arch Biochem Biophys. 596, 138-148 (2016) [PubMed]

4.Ishibashi, K., Kezuka, Y., Kobayashi, C., Kato, M., Inoue, T., Nonaka, T., Ishikawa, M., Matsumura, H. and Katoh, E. Structural basis for the recognition-evasion arms race between Tomato mosaic virus and the resistance gene Tm-1. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 111, E3486-3495 (2014) [PubMed]

5.Kezuka, Y. (corresponding author), Abe, N., Yoshida, Y. and Nonaka, T. Purification, crystallization and preliminary X-ray analysis of two hydrogen sulfide-producing enzymes from Fusobacterium nucleatum. Acta Crystallogr Sect F Struct Biol Cryst Commun.  68, 1507-1510 (2012) [PubMed]

6.Kezuka, Y. (corresponding author), Yoshida, Y. and Nonaka, T. Structural insights into catalysis by βC-S lyase from Streptococcus anginosu. Proteins 80, 2447-2458 (2012) [PubMed]

 

◯獲得研究費

1.毛塚雄一郎(代表) 基盤研究C(2019-2021年度)新規作用機序-揮発性硫化物産生酵素阻害-に基づく口臭予防薬の開発

2.毛塚雄一郎(代表) 基盤研究C(2016-2018年度)歯周病原細菌による有臭有毒物質産生を抑制する化合物の探索と改良

3.毛塚雄一郎(代表) 基盤研究C(2013-2015年度)硫化水素産生酵素の立体構造と反応機構を基盤とした新規口臭予防薬候補化合物の探索

4.毛塚雄一郎(代表) 若手研究B(2011-2012年度)Fusobacteriumにおける硫化水素産生機構の分子構造基盤の確立

5.毛塚雄一郎(代表) 若手研究B(2009-2010年度)口腔細菌による硫化水素産生機構の解明と酵素の立体構造に基づく新規口臭予防薬の探索

 

 

〇現在に至るまでの経緯

 小学生の頃から算数と図工が好きでした。中学生の時に将来はエンジニアになろうと決心して、高校ではなく工業高等専門学校(高専)の電気工学科に進学しました。しかし、高専の校内に掲示されていたポスターで長岡技術科学大学・生物系のことを知り、バイオテクノロジーの可能性の大きさに魅力を感じて、高専卒業と同時に進路変更しました。編入学した長岡技術科学大学でタンパク質の構造研究に出会い、製薬企業に就職していた時期を除けば、一貫してタンパク質の研究を続けています。現在は、薬学部で物理系分野に所属していますが、振り返ってみると高専で学んだ理系科目やコンピューター、企業時代に携わった化学分析を中心とした品質管理業務は、今の仕事につながっていると感じます。

 

〇仕事と家庭の両立

 2007年の薬学部開設と同時に本学に着任させていただきました。大阪出身の妻と二人で岩手へ引っ越してきましたが、12年経った今は二人の子供もいます。妻は、生まれたばかりの子供と関わって欲しいからという理由で里帰りせず、盛岡で二度の出産をしてくれました。この経験はその後の育児への関わりを容易にしました。周囲の理解があったことも大きく、所属分野の教授の野中孝昌先生は育児休暇の取得を提案してくれました(出産に合わせて義母と実母の協力が得られたこともあり、実際に申請を検討するには至りませんでした。)。その後、妻は薬剤師として復職し、しばらくすると東京の実家で介護が必要となって慌ただしい時期が続き、家庭では子供達に我慢を強いることもありました。この時も職場では所属分野の先生方のご配慮に助けられました。一人の生活のバランスが崩れると、家族はもちろんのこと周囲にも影響を与えること、言い換えれば、私達の生活は常に周囲に支えられていることを痛感しました。

 

〇研究内容

 薬学部に着任以来、歯周病細菌の持つ酵素(タンパク質)の構造機能研究を進めています。解析した酵素の立体構造をコンピューター上で組み上げていき、全体像が明らかになってくる時、立体構造と実験データを突き合わせて酵素の働く仕組みが分かってくる時に大きな高揚感があります。最近では酵素機能を制御するための阻害剤の探索に力を入れています。分野に配属された学生と一緒に、歯周病治療に資する新薬の種を見出すことを当面の目標としています。

 

〇学生さんへのメッセージ

 やりたいことや気になったことは、できることから取り組んでみることです。それにより新たな視点や出会いが得られます。時に失敗もしますが、この繰り返しが成果や成長につながると思っています。

 

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